東北関東大震災により多くの犠牲者が出ました。ご冥福を祈る事はもちろんですが、この様な時だからこそ、私は議員として、「練馬の災害に強い街づくり」を考えて行かなければならないと思います。
練馬の災害に強い街づくりとは、予防的な施策を行っていくことがまず第1であり、そのためには、街の中にどのような機能が必要なのかで有ります。いざ発災の時に災害を最小限に止められる様、施策を実行していくことが、私たち議員の役目でも有ります。
私は幸いにして、はじめて当選した議員の一年生の時から、防災に対する施策を研究し、我が町が防災に強い街になるための施策は、「密集市街地再生事業」が一番ふさわしいと考え、導入に力を注ぎました。
私の熱意で、その当時の担当課長は、東京都との折衝や国との折衝に力を注いで頂いた事から、平成7年「北町の密集市街地再生事業」がスタート致しました。
事業の第1は、消防自動車が入れる道づくりです。
市街地の中に、消防自動車が入れない場所や、入り難い場所は解消しなければなりません。その為には、現在ある道路を6メーター道路に拡幅しなければならない事、住宅街の中に新しい道路を作らなければならない事であります。多くの家が張り付いている、その1軒1軒と折衝し、長い時間をかけ買収交渉を行う、大変に時間のかかる作業であります。北町では既に15年の時間が経過し、今も進行中です。
2点目は、建築物の不燃化促進であります。
昔からの木造アパートは、いざ火災となると大変な事になりますので、建て替え相談会などを通じて、建て替えを促します。いろいろな条件は付くものの、補助金制度が付いております。
また、道路の拡幅によって建物を建て替えざるを得ない方々は、当然不燃化建築物でなければなりません。この事によって、火災が発生しにくい街づくりを目指しています。
3点目は、公園の新設です。
災害を考える時、その地域に一定の空地が必要となります。これが、防災機能を持った公園の建設となります。日頃の公園としての活用も大事な視点とはなりますが、いざという時に集まれる場所、炊き出しなどに対応できる機能を持たせる公園として整備します。
以上のような、防災機能を備えた街づくりは、今後も多くの場所で必要となります。
この度の大震災の多くの犠牲者の尊い命と引き換えにより残された教訓として、街づくり政策、エネルギー政策、商工業政策の大きな変化など、国民は新たなものに対応していかなければならない状況になるでありましょう。亡くなった方々のご冥福を祈りながら、皆様と共に,良い日本にしてまいりましょう!
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