平成25年 第三回 練馬区議会定例会
一般質問(要旨)
<東京オリンピック開催について>
質問1@二千二十年、東京でのオリンピック・パラリンピックの開催が決定たしました。この決定を受け、東京の活気は向こう七年間、間違いなく上昇していく事でしょうし、日本中がオリンピック出場に向けて、スポーツは盛んになり、若者に夢と希望を与えていく事でしょう。それがスポーツの持つ力であり、大歓迎するものでありますが、区長からも喜びのお言葉を聞きたいと存じます。
答弁(区長)⇒@決定したことは、今の日本に大きな力を与えてくれるものと考えております。特に、東日本大震災で今なお困難に立ち向かわれている方々に明日への勇気と希望をお届けするものと確信している。
A区は東京オリンピック開催にあたり、今後は、開催に向かっての機運上昇の活動のために、国や東京都が様々な計画事業の前倒しやオリンピック開催記念イベントなど、事業の推進が期待できますが、練馬の活気づくりの体制も整えるべきと考えますが、ご所見を伺います。
答弁(区長)⇒A区としても開催に向けた国・都の事業と連携した取り組みを進める。
Bオリンピック開催に向けて、スポーツ環境の充実が求められます。東京都が既に方針を示している『練馬城址公園』の整備については、『練馬区・東京都のシンボル』となり、若者が夢を持てるようなプロジェクトにしなければなりません。区内で随一の集客施設である『としまえん』をさらに賑わいを高められるような、集客力のあるスポーツ施設を備えれば、平常時には賑いを創出し、災害時には多数の避難者が安全に滞在できるシェルター的な機能を発揮することが出来ます。夢の実現のために、今後も、区長を先頭に、区民、区議会、都議会、国会議員を挙げての行動を起こす、絶好のチャンスですが、区長のご所見をお聞かせください。
答弁(区長)⇒B今後、都の検討状況と調整を図りながら、夢のある公園づくりを要望していく。
<経済情勢について>
質問2安倍新政権の経済政策を含めた、区長の経済情勢に対するご認識と、景気の先行きが区民生活に及ぼす影響については、どのようにお考えかご所見をお聞かせください。
答弁(区長)⇒政府の様々な経済対策が景気の回復に向けて徐々に効果を表しつつあると受け止めている。なお、区民に及ぼす影響については、今しばらく時間を要するものと認識している。
<経済情勢平成二十四年度決算について>
質問3@今回の決算の状況について、区長がどのようなご認識を持っておられるのかお聞かせ下さい。
答弁(区長)⇒@現在、持続可能な財政運営を維持するために、全事務事業の総点検を行い、事業の必要性などについて徹底して検証を行っている。
A第三回定例会から、外郭団体の決算審査が加わりましたが、見やすい事業報告書、統一的な決算報告書など区としても監督する立場から必要であると感じますが、そのような課題がないのか、合わせて、ご所見をお聞かせください。
答弁⇒A今後も、外郭団体と協議しながら、分かりやすい資料の作成に努める。
<財政運営について>
質問4@今後の財政運営について、本区における、今後の一般財源の見込みをどのように考えておられるのか、お聞かせください。また、現在、都区財政調整交付金の財源である市町村民税法人分の一部を国税化もしくは、地方共同税化しようとの論議がなされているとのことでありますが、これに対して区長はどのようにお考えなのか、またこれも含めて、間もなく始まる財調協議に向けて、区長がどのように対応して行かれるのか、お考えをお聞かせ下さい。
答弁(区長)⇒@一般財源については、本年度と同様に基金や起債などの活用など、財源対策を講じる必要があると考えている。また、地方法人課税の見直しについては、一方的に特別区の財源が国に吸い上げられることがないよう、区長会の一員として、適切に行動する。さらには、財調協議については、本区の財政需要に見合った交付金の算定が行われるよう、強く主張する。
A本年度の補正予算については、区民生活の向上、区内経済の活性化を図るためのカンフル剤となるよう強く期待するものでありますが、区長は、どのようなお考えを持って補正予算を編成されるのか、ご所見をお聞かせ下さい。
答弁(区長)⇒A区内経済の更なる活性化を図るため、切れ目のない経済対策を講じる。
<産業振興策について>
質問5@政府は、日本経済再生に向けた緊急経済対策を平成二十四年度末と、二十五年度の当初予算とで成立させました。国も東京都も、大きな予算を投入して、景気を引き上げるために懸命で、区は、それをしっかりと受け止め、練馬の事業に活用して、練馬の活気を良くするような方向性を見つけ出してもらいたいと思いますが、今後の対応についてのご所見を伺います。
答弁(区長)⇒@多くの事業者が国等の支援制度を効果的に活用できるよう、練馬産業振興センターをサポートの拠点として、情報提供や相談等の支援の強化に努める。
A中小企業を支援する団体を、主務大臣が認定する、認定支援機関の制度であります。この認定の取得ができることができれば、産業振興センターも今まで考えていた事業に加え、国の支援を受けた事業へと変化をし、充実していくものと考えます。この様な国の制度に挑戦し、早期に取り掛かる必要から、私は、二十六年度の計画中からでも、実施出来るようにすべきだと思います。したがって、人材確保など早期に進め、前倒しの方向性を示して戴きたいと思います。国の施策の活用と今後の実施に向っての決意など、ご所見をお聞かせ下さい。
答弁(区長)⇒A練馬産業振興センターの事業について、今後とも、国の施策も活用し、積極的に支援する。
<高齢者対策について>
質問6@高齢者対策について、現在、社会保障と税の一体改革の実現に向け、先般取りまとめられた『社会保障制度改革国民会議』での議論を踏まえ、法制化の準備が進められているところであります。
区は、介護保険制度や後期高齢者医療制度について、社会保障改革による影響をどう捉え、今後どのように対応していこうとしているのか、お考えを伺います。
答弁⇒@今後、国の動向を注視しつつ、区における受け皿づくりが求められることから、地域包括ケアシステムの確立などに力を注ぐ。
A施設介護について、今後は、区内高齢者の在宅指向と共に、介護給付費や保険料負担への影響を考慮し、在宅サービスの充実に向けた大きな転換が必要であると考えますが、区のご所見を伺います。
答弁⇒A在宅介護を重視したサービスの拡充策について検討する。
B介護予防事業について、年をとってもピンピンしている健康長寿の人はそんなに多くはおりません。ただ長生きするだけでなく、私たちが望むのは、亡くなる直前まで元気に活動するピンピンコロリの人生であり、長野県をはじめ、全国各地でPPK活動が行なわれていると聞きます。健康長寿社会の実現にむけて、区としての介護予防の取り組みをどのように広げていくお考えなのか、ご所見をお聞かせください。
答弁⇒B啓発を更に強化し、身近な地域で気軽に予防に取り組めるよう、高齢者施設における介護予防や健康増進事業の充実を図る。
<子どもたちを守る、安全安心対策について>
質問7@子どもたちを守る、安全安心対策について、大泉第一小学校におきまして一年生の男児3人が男に斬り付けられる事件がありましたが、まずはその後の状況をお聞かせください。
答弁(教育長)⇒@現在、ほとんどの児童は、元気に学校生活を送っている。今後も、児童の心の状態を注意深く見守り、いつでも対応できる体制を整える。
A校外における子どもたちを守る安全安心対策として、文科省では安全対策のポイントを指導する『スクールガードリーダー』に警察官OBらを委嘱する事業を展開しているとのことですが、区としては、どのような形で整えようとしているのか、地域の支援等を含めた、登校から下校まで、子どもたちの安全・安心ネットワークに見守られての体制作りの現状をお聞かせください。
答弁(総務部長)⇒A外部人材を活用する観点から、来年度から、福祉事務所の窓口への配置に向け、準備を進めている。今後は、この効果を見極めながら、具体的な検討を進める。
答弁(教育長)⇒Aボランティア事業を校外への対応が図られるように見直し、また、カラ―ベストの充実を図る。
B泉佐野市では、犬の糞の取締りに大阪府警のOBを「環境巡視員」として採用したなど話題を呼びました。当区では子どもたちを守るために、警察OBの活用を含めた警察との連携などを深める必要があると思いますが、ご所見をお聞かせください。また、我が会派からは警察OBの活用、自衛官OBの活用など適材適所への活用については、再三再四求めてまいりましたが、その都度大変良い回答をいただいております。その検討の状況もお教え戴きたいと存じます。
答弁⇒Bセーフティ教室においては、警察の協力の下、能力等の育成を図っている。また、警察官OBなどの活用については、来年度配置を目指している。
C危機に対する子どもの教育について、子どもたちの命を守るためには、子どもたち自身を危機回避できる感性を持った子に育てる必要があると私は思います。学校内での、遊びや運動などを通じて、家庭では、親としての子どもを育てる責任の一つとして、危険回避の感性をつくる様々な場面が考えられます。どのような教育や家庭の在り方が望ましいのか教育長のご所見を伺います。
答弁(教育長)⇒C「不審者対応の手引き」を作成し、学校教育に生かすとともに地域・家庭や関係機関との情報連携を強化する。
D子育て支援策について、過日、『待機児童ゼロ』にするための国のプランの内容を見ますと、国のバックアップ体制が整ったことがうかがえます。そこで練馬区としての意気込みをまずお聞かせいただき、財政負担はどうなるのか、今後の計画についてのご所見をお聞かせください。
答弁(教育長)⇒D財源の継続的な確保と充実が図られるものと見込んでいる。また、「加速化プラン」の有効活用を図りながら、待機児童解消を強力に推進する。
E練馬区では、計画的に子ども家庭支援センターや民間の保育所の増設などその対策を講じてまいりました。後期計画も26年度に終了することであり、新たな計画も策定しなくてはならないと思いますが、待機児童解消加速化プラントとの関係はどうなるのか、また、今年度における現計画の達成度や自己評価はどのようにお考えか、まずは、ご所見をお聞かせください。
答弁(教育長)⇒E次世代育成支援行動計画については、現行の後期計画の達成度は概ね円滑に進捗している。
F在宅での子育て支援策について、区としては在宅で子育てが出来る施策の啓蒙も忘れてはならないと思います。在宅での子育て支援策をどのようにお考えなのか、合わせて、財政的な問題から来る在宅での育児と保育園との格差を考えるとき、永年据え置かれている、保育料の見直しは避けられません。今後について、教育長のお考えをお聞かせください。
答弁(教育長)⇒F本年10月には、調査を実施し、その中で、在宅での子育て家庭のニーズや現状を把握し、より充実した支援となるよう努める。また、保育料については、サービス利用の有無やサービスの種別と合わせて検討する必要があると考えている。
G子育ち、親育ちについて、子育ちには、それを支えるための親育ちが不可欠であり、そうした子育ての営みによって、親自身が成長していく、そのような親育ちの施策も区としては強化推進すべきと思いますがいかがでしょうか、教育長のお考えをお聞かせください。
答弁(教育長)⇒G親の相互交流の場や子育て相談体制を拡充するとともに経済的支援を行うなど、総合的な子育て支援策を推進する。
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